慶應義塾大学医学部

慶應義塾大学医学部 外科学教室

教室主任のあいさつ

伝統と革新が共鳴する慶應義塾大学医学教室外科学教室

 この度、平成27年10月1日より脳神経外科担当 吉田一成教授の後任として外科学教室主任を拝命致しました。本学外科学教室にご指導、ご支援を賜っておりますすべての皆様に、あらためまして心から感謝申し上げます。

 さて、2017年4月より日本専門医機構による新専門医制度が発足するにあたり、本学外科学教室も大きな岐路を迎えております。これまで、脳神経外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、一般・消化器外科の5診療科が一体となった大教室制度で運営して参りましたが、新専門医制度発足に際して、脳神経外科は外科と並ぶ基本領域に分類され、制度上脳神経外科も独立した教室として運営しなければならない状況となりました。外科学教室5教授を中心に慎重な協議を重ねました結果、脳神経外科が教室として発展的に独立し、新専門医制度に合わせた教室運営をそれぞれが行っていくことが将来に向けて望ましいであろうとの結論に達しました。永年、苦楽をともにしてきた仲間ですので、寂しさは否めませんが、脳神経外科学教室の発展的独立を心よりお祝いし、互いに助け合ってさらなる発展を目指したいと存じております。

 これまで私自身が日本外科学会専門医制度委員長として、外科専門医制度の運営、新制度の構築に携わって参りましたので、新たに発足する慶應外科プログラムの統括責任者としてよりよいプログラムを構築して参りたいと存じます。慶應外科プログラムは、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、消化器外科の4つのサブスペシアルティー領域、乳腺、内分泌外科などの外科関連領域と連動した基本領域プログラムであり、国際的な発信力を有するAcademic surgeonとして、あるいは第一線の基幹病院における指導者として活躍できる外科医を育成することを目的としております。この目的を小児外科 黒田達夫教授、呼吸器外科 淺村尚生教授、心臓血管外科 志水秀行教授とともに共有し、強固な連携のもと、一体となった運営をして参りたいと存じます。慶大外科伝統の大教室制度はまさに新専門医制度のもとでは、その機能が存分に発揮できるものと自負しております。創設時から大講座制を構築してこられた先達の皆様の先見性にあらためまして深く感謝致しております次第です。

 また、2017年には医学部創設100年、2020年には外科学教室100年という大きな節目を迎えます。教室主任としてのもう一つの大きな任務は外科学教室100周年記念事業を滞りなく遂行することと考えております。永い歴史を振り返り、患者さんの命と向き合って、これを第一に研鑽を積んできた教室の伝統をあらためて胸に刻み、次の100年に繋げていけるような事業を行いたいと考えております。そして、これを機に新しい知見、技術を創出しつつも最も大切な患者さんの生命、安全を守り、若い医師たちが安心して修練を積むことができる環境、体制をさらに強化したいと考えております。

 昨今の社会情勢、とくに外科医療を取り巻く様々な環境の変化は、外科学を志す若者の意欲、大学での研究活動そのものへの逆風となっています。一方、このような状況であるからこそ、外科学の学問としての重要性を社会に向けて発信することが、本学外科学教室に科せられた重大な責務であると認識しております。新専門医制度発足、外科学教室100年という大きな変革と節目の到来を、むしろ大きなチャンスと捉えて、現教室員一同全力で取り組んで参りますので、ご指導ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

平成28年5月
慶應義塾大学医学部 外科学教室
教室主任 北川雄光
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慶應義塾大学医学部外科学教室
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